最終更新は2024年4月3日です。
島根県を中心に戦争遺跡保存活動をされている若槻真治さんが、海軍航空基地についての本を出版されました。
海軍航空基地が誕生し、変遷し、壊滅していく過程から十五年戦争の実態を明らかにしようとされた力作です。
補論として、大社基地と大社基地遺跡群についてもまとめられています。
4200円とやや高価ですが、希望される方は sengoshikaigi@gmail.com まで、住所・お名前・電話番号・冊数をお知らせ下さい。
くわしくは右のチラシをご覧下さい。
24年2月11日(日)に、島根大学松江キャンパス・教養講義室棟2号館3階604号室を会場に、シンポジウム「戦争遺跡の保存と活用~文化資源としての戦争遺跡を考える」が開催されました。
基調講演は「戦争遺跡のポテンシャル~その可能性の広がり」(慶応大・安藤広道さん)で、「旧海軍大社基地遺跡群」「鶉野飛行場跡」「宇佐海軍航空隊跡」「人吉海軍航空基地資料館」の皆さんからの報告やディスカションが行われました。
平和教育に逆行する観光化は許されませんが、市民が見学やへ和学習をしやすい場づくりとしての活用は意味があると考えています。シンポジウムで議論が深まるといいですね。
YouTubeでのライブ配信や、アーカイブ配信もありますので、チラシ裏面のQRコードをご利用いただくか、以下のアドレスをクリックして下さい。https://www.youtube.com/watch?v=ZVgageH_wOQ
旧広島陸軍被服支廠が23年11月25日、国の重要文化財に指定されることがほぼ確定しました。2019年に広島市は建物の解体を考えましたが、市民の強力な反対署名運動は全国にも広がり、計画を撤回させました。
「旧被服支廠の保存を願う懇談会」代表の中西 巌さんは、残念ながら今年8月に亡くなられましたが、被服支廠で語り部をされてきました。中西さんは学徒動員中に被爆されましたが、被服支廠の大きく頑丈な建物に熱線と爆風が遮られたので中西さんは無事でした。ご自身が被爆された場所で子どもたちに語られている姿が思い出されます。
重要文化財指定によって被服支廠の全棟保存が大きく前進しますが、逆に言えば重要文化財の価値がある戦争遺跡でも4年前には解体されそうになっていた事実も重要です。消滅の危機にある全国の戦争遺跡も同じ歴史的価値があることを大切にしながら、保存運動を続けていきましょう。
今年の全国シンポ東大和大会でも分科会で報告され、大変貴重な戦争遺跡だと実感できた「旧海軍大社基地遺跡群」。
出雲市は遺跡群の中の「主滑走路跡」の「調査」を開始することを表明し、そのための調査費を予算化しました。しかし島根県も出雲市も文化財としては認めておらず、特に島根県は事態打開に要望した教育長との面談にも応じないという姿勢をとっています。
詳しい活動の推移は右の論文に詳しく書かれていますが、現地では「大社遺跡群」
が「県史跡」を超えて、「国史跡」に相当する意義をもつものであるとの確信を深め、21年10月16日に文化庁長官、島根県知事・教育長、出雲市長・教育長に対し、大社基地遺跡群の国史跡指定に尽力して頂くことを求める要望書を出されました。
「大社基地の明日を考える会」のウェブページは
HP | 大社基地の明日を考える会 TOPページ (taishakichi.com)
です。
そして、オンラインによる署名活動も開始されました。
22年1月7日時点で、もう少しで目標の500名に達します。
全国から声を届け、貴重な戦争遺跡を守っていきましょう。皆さんのご協力をよろしくお願い致します。
以下のアドレスからオンライン署名につながります。